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                                                  狩野グラススタジオグラスアートクラス


Jan 21-Feb 18,2017
東京画廊BTAP
Participated in [Kano Tomohiro | Kojiro Yosiaki Exhibition]
held at 'Tokyo Gallery' Tokyo, Japan

【ピュシスの庭】 社会と自然の狭間で
ギリシャ語のphysisは、生まれる、生じるという動詞から派生し、自ずと生じたもの一般を意味します。
人工の慣習や規則であるnomosに対する定義であり 、自然対社会という対概念は古代ギリシャ哲学によるもので、ピュシスは人間が介入しえない世界という意味での自然を意味し、
これに対するノモスは、習慣や法律など、人間が人為的につくりだしたものを意味する。
宇宙、地球、天然資源、植物、動物、人間は自然(じねん)であり、 道徳、宗教、芸術、法、政治、経済、教育等は、社会である。
実は現在我々が生きている世界は「無為自然」NoControlの世界である。
今こそ「自然」じねんを再認識する段階にあり、ありのままの姿、どう生きるかを、人の力を越えた所に探し求めている。
 
 
 
   
   
   
   
「ピュシスの庭」に寄せて 
現在、我々の認識する「自然」は西洋化された意味に於いての「自然」の意味にとらえがちな傾向があるので、日本人の本来の自然の概念をきちんと捉え直す必要がある。
そもそも明治時代に輸入された、西洋の概念にあらゆるものが置き換えられ、あらゆる分野の認識を誤っています。
明治時代の翻訳は、mountain-山、river-川のように、西洋語の意味と日本語の意味とが1対1に対応するものと、対応しないものとがあった。
対応しないものと言うのは、その西洋語の概念が日本語に存在しないということである。
そこで日本人は新語を誕生させることになった。
その新語の造語方法には3通りの方法があった。
(1)新造語-日本語に西洋語の概念が存在しないので、日本人が新しく造語したもの。
  <例>individual-個人 honey moon-新婚旅行 philosophy-哲学 science-科学 time-時間、 工藝もcraftと訳された。
(2)日本語に西洋語の概念が存在しないので、中国語で活躍した欧米人宣教師が中国語訳した訳語を、漢訳洋書や英華辞典から借用したもの。
  <例>love-恋愛 telegram-電報などがある。
(3)転用語-日本語に西洋語の概念が存在しないので、日本語に存在する類義語に新しい意味を付加して転用したもの。
  <例>century-世紀 common sence-常識 home-家庭 このような新訳の一語一語の成立過程は、飛田良文 著「明治生まれの日本語訳」(淡交社 2002)に詳しい。

私のテーマである自然を見てみよう。
しぜん【自然】
人間をも含めて、因果的必然の世界、物体界。
(1)人為が加わっていない、あるがままの状態、現象、天地万物。
(2)(1)の意味より、山、海など、人工物の少ない環境、自然環境。
(3)(2)の意味より、人間を除く自然物及び生物全般。
(4)(3)の意味より、ヒトも含めた天地・宇宙の万物。
(5)人災に対置した天災、あるいは人工造成物に対置した天然造成物を考えた場合の、それらを引き起こす主体。
(6)意識(意図)しない行動、不思議さ、不可思議さを含むと思われる可能性がない事。
じねん【自然】
(1)人為が加わらないこと。本来そうであること。
   おのずからそうであること。ひとりでにそうなること。
  「−としみ込んで来る光線の暖かみ(あたたかみ)」(漱石・門)
(2)仏語。人為を離れて法の本性としてそうなること。
(3)少しも人為の加わらないこと。天然のままであること。
西洋的、またはキリスト教的世界観のなかで育まれた「自然」は、人間が制御すべきであり、天地創造をした唯一神としての神からその役割を人間が委ねられていっるというような、
人間中心の考え方がある。
英語的では「nature」であるが、私達の四季の変化もあった古くからの、現在の神道成立以前にもアミニズムや自然崇拝などの古神道かあり、
森羅万象に神々や霊性を重ね合わせていて、人間はそれらを制する立場ではなかった。

西洋的な考え方の、そのような自然環境は人間に対立するものであり、自分たちの都合の良いように改造出来るものと考えてきた。
その結果、地球の温暖化や砂漠化、水や大気の汚染など様々な問題を起こした。
どれもこれも人間のエゴが原因である。
人間は自然を支配しようとするが、自然は人間の支配の対象ではない。
太陽の天照大神を筆頭に、八百万の神とおびただしい神様たちが、自然現象の神として拝まれてきたことを、この厳しい四季の変化や自然現象に神を見て、
日本人はそれらを理論や科学を越えて体感的、感覚的に捉えてきた。
仏教や西洋の宇宙観が輸入された後も、それらは古来の宗教観と常に融合され、独自の文化や芸術を育んできました。
自然(じねん)の空間に何らかの生命を感じていたことは、目に見えない霊や魂を崇めていたことからも理解できる。
じねんは、全ての響きであり共振、共鳴、調和である。
人間は自然を越えた存在ではなく自然(じねん)の一部である。
その人間が思い上がって科学技術を駆使して自然を破壊し続けている。
今こそ我々は西洋の概念でない「じねん」の認識を新たにしてビジョンを立て直すべき時だと思う。
全てが宇宙の法則であり、我々の住む地球で、自然により創造される時代に移行する時である。

2017年1月21日 狩野智宏
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